午後1時

鉄地区

 この地域は、店舗を兼ねているらしい小さな工房が並んでいる。
 君たちは通りを歩いていた。ここをまっすぐ進むと、港に出るという。

「まったく、外猫の類は出入りの際に足を拭くように躾けてほしいものです!」

 通りの一軒からぼやきが聞こえてきた。そちらを見ると、布手袋と三角巾姿の長身のルーンフォークが窓枠の拭き掃除をしている。

ユスト

「猫……ですか?」

 アネットが尋ねると、彼は手を止めずに返事をした。

「ええ、ここは朝方にも磨いておいたのに、さっき見たら見事に足跡が残っていやがったのであります!」

 猫の姿を見たわけではないのか、と君は聞いた。

「そうですね、実際見てはおりません。探しておられるのですか?」

「はいっ、虎猫なのですが……」

「ふむ、では見つけたら足を拭いてやってください! 綺麗な街は綺麗な猫から始まるのであります!」

 よくわからないが、君は了承してその場をあとにした。離れた場所から見ると、どうやらここも冒険者の宿だったようだ……。

どうする?

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