一歩進んだ設定

GMをするために

このページでは、GMとしてセッションを開催する時に必要になるIRCの操作を解説しています。
プレイヤーとしても知っておくと便利な内容ですので、余裕があれば一読をおすすめします。

新しいチャンネルを作る

新しいチャンネルを作るための操作は、既に立てられているチャンネルに入室する際と同じです。
/join #geekou_ex とコマンドを送信したときに、#geekou_ex というチャンネルが既に存在していればその部屋に入室し、存在していなければあなただけが入っている新しい部屋が作られます。

作成されたチャンネルのログを見てみましょう。
singin をあなたのニックネーム、#geekou_ex をあなたが作ったチャンネルに読み替えてください。

18:47 *singin join #geekou_ex
18:47 *names : @singin
18:47 *singin mode +sn

1行目は、既に設置されているチャンネルに入室した時と同様、あなたがそのチャンネルに入ったというメッセージです。
2行目はそのチャンネルに入っている人の一覧です。新しく設置されたチャンネルですから、あなた以外の参加者はいません。また、あなたの名前の前に @ という記号がついています。
3行目はチャンネルモードの設定です。ここからは、これらについて詳しく解説します。

オペレータ権限(なると)について

@ とは、そのチャンネルを管理できる権限「オペレータ権限」を表す記号です。ログでは一般的に @ の記号が使われますが、LimeChat2のユーザウィンドウでは黄色いのアイコンで表示されています。
@ の形から、IRCでは「なると」と呼ばれ親しまれています。

この権限を持っていると、後述のいろいろな機能を使えるようになります。しかし、チャンネルの乗っ取りなども可能になってしまうため、月光華亭の常設チャンネルでの取り扱いは慎重に行ってください。

オペレータ権限の配布(なるとの株分け)

オペレータ権限は、部屋を作成した人に与えられますが、後から入室した参加者に配布することもできます。

オペレータ権限を配布するには、自分がオペレータ権限を持っている状態で、ユーザウィンドウの相手の名前の上で右クリックし、「+o オペレータ権限を与える(O)」を選択します。
ログには次のように表示されます。

18:47 *singin mode +o [相手の名前]

GM自身しかオペレータ権限を持っていない状態で、GMが何らかの理由でそのチャンネルを離脱してしまうと、オペレータ権限は消滅します。
それを避けたければ、信頼の置ける人や希望を出してくれた人などにオペレータ権限を与えておいてください。
または、入室者全員が一度退室し、GMが入り直すことでオペレータ権限が復活します。

前述の通り、常設チャンネルでの受け渡しは注意を要します。月光華亭へ参加して日が浅い場合は、なるべく触れないようにしてください。

チャンネルモードを変更する

18:47 *singin mode +sn

入室ログのうち、このメッセージは、チャンネルモードの設定を表示しています。

チャンネルモードとは、それぞれのチャンネルに付けられるルールのことで、設定にはチャンネルオペレータ権限が必要です。
この機能を使うと、

  • チャンネル外から発言できなくする(+n)
  • チャンネルを外部から見えなくする(+s)
  • オペレータ権限がないとトピック(次項)を変更できないようにする(+t)
  • 参加者数の上限を設定する(+l)
  • 招待した人でなければ入れないようにする(+i)
  • パスワードを知らなければ入れないようにする(+k)

などの設定ができます。月光華亭では、基本的に参加者の皆さんが立てるチャンネルはオープンなものとして扱いますので、原則的に+n以外の設定は外しておいてください。

チャンネルに現在設定されているモードは、LimeChat2のウィンドウ最上部のタイトルバーから確認することができます。

(singin) @#geekou_ex(1人)[+sn] – LimeChat 2.40

ここで、[ ]で括られたところがチャンネルモードの表示です。

初期設定では、新しくチャンネルを作ると必ず[+sn]が設定されるようになっています。
作成したチャンネルから+sを外すには、まず、上部メニューの「チャンネル(C)」から「モード変更(M)…」を選択するか、アイコンメニューで南京錠の形をしたアイコン(チャンネルのモード変更)をクリックします。
一番上の「s(秘密)」のチェックボックスを外し、OKをクリックします。

18:47 *singin mode -s

このように表示されれば設定完了です。

+sを外すことによって、そのチャンネルに入室していなくてもチャンネルの存在を知ることができ、「サーバ(S)」の「チャンネル一覧(L)…」や既に入室している人の「ユーザ情報(W)…」で確認し、直接入室できるようになります。
この方法による入室は、/joinとは違いタイプミスを防ぐ効果がありますので、セッションチャンネルを立てた場合は準備ができ次第+sを外すように心がけるといいでしょう。

トピックを変更する

トピックとは、チャンネルに付けられる看板のようなものです。
これを設定するには、上部メニューの「チャンネル(C)」から「トピック変更(T)…」を選択するか、アイコンメニューの中の、鉛筆で紙に書き込んでいるアイコン(チャンネルのトピック変更)をクリックします。

トピックを設定すると、タイトルバーにはこのように表示されます。

(singin) @#geekou_ex(1人)[+n] セッション準備中です – LimeChat 2.40

また、「チャンネル一覧」からも見ることができます。

チャンネルに招待する

サーバに接続していても、チャンネルに入室していない参加者を呼び出すには、この機能を使います。チャンネルオペレータ権限が必要です。
操作には2通りあります。

まず、呼び出す先のチャンネルを表示した状態での操作を紹介します。
上のメニューバーから、「チャンネル(C)」、「招待(I)…」の順にクリックし、表示されたウィンドウの「ニックネーム(N):」欄に招待する相手の名前を入力し、OKを押します。

次に、招待する相手が入室しているチャンネルから招待する手順です。
ユーザウィンドウの相手の名前の上で右クリックし、「招待(I)…」を選びます。そして、表示されたウィンドウに招待する先のチャンネル名を入力し、OKをクリックしてください。
またこの時は、「▼」をクリックすることで、今自分が入っているチャンネルの一覧を表示することができます。

招待が完了すると、サーバメッセージに次のように表示されます。

*inviting singin to #geekou_ex

ダイスを呼び出す

セッションで使うダイスは、事前に用意しておきましょう。
ダイスには、サーバで用意されているもの、他の参加者が用意しているもの、自分が用意するものがありますが、ここでは、サーバや他の参加者が用意しているものを借りる場合を解説します。

サーバで用意されているダイスを借りるには、誰かに断る必要はありません。
他の参加者に借りる場合は、ダイスを借りられるように依頼します。

サーバダイスを使う場合、または、借りるダイスが既にサーバ上に接続されていることが分かっている場合は、前項の手順でセッションチャンネルにダイスを「招待」します。
他の参加者が入室させてくれる場合は、ダイスを使うチャンネル名を伝えましょう。

セッションが終わったら、ダイスを動かしてくれている人に伝え、サーバから切断してもらいます。
サーバダイスの場合は、次項の手順でチャンネルから片付けてください。ただし、ToyboxおよびRolebotの場合は.partと発言すれば自動で片付けることができます。これにはチャンネルオペレータ権限は必要ありません。

チャンネルから追い出す(蹴る)

参加者を強制的に退室させる機能です。チャンネルオペレータ権限が必要です。

通常チャンネルを閉めるときなどに、不在のままの見学者や、自分でチャンネルから離れる機能を持たないDiceBotを片付けるのに使います。
オペレータ権限がないとできませんので、ダイスを出しっぱなしにしたままチャンネルを離れてしまわないようにしてください。
また、ダイスを片付けるときには感謝の気持ち、人を蹴るときには挨拶の一言を忘れないようにしましょう。

実際の操作は、ユーザウィンドウの相手の名前の上で右クリックし、「オペレータ操作(P)」→「追い出す(K)…」を選択します。
メッセージ入力欄が出ますので、そこに一言添えてOKを押します。
ログには下のように表示されます。

06:13 *singin kick dicebot (ありがとうございました)