午前11時

鉄地区

「こんな遠くまで、来ているのでしょうか……」

 君たちは、鉄地区と呼ばれる地区へ来た。このあたりには工房が多いという話で、比較的小さな建物が軒を連ね、また、遠くからは金属を叩きつけるような音やかけ声も聞こえてくる。
 小さな石段を登ると、家の一つの前に、こちらを見ているドワーフの男性がいた。髭や髪の毛は白髪で、お年を召しているようだ。

ドワーフのおじいさん

「なんじゃ? 猫を探しとる? わしゃ見とらんのう。
 そうじゃ、こっちに来なさい」

 おじいさんが君たちを案内したのは、その家の屋上で、物干し場となっているようだ。
「我が家は小さな丘の上に立っておるからの、見晴らしがいいじゃろう。
 どれ、猫は見つかりそうかの?」

 周囲を見回すと、左手には大河、右手に城、その手前に平屋建ての大きな建物がある。
「あれはアダマン騎士団の詰め所じゃな。さすがにここからじゃ中は見えんが、今頃は午前の訓練をしとるところじゃろう」

 左手の海には、何かの巨大な建造物が突き出している。
「昔は巨大な橋だったそうだの……。今じゃ、あの河の向こうは蛮族の領域じゃからの。
 わしの息子か孫ぐらいの頃には、あれも再建してほしいもんじゃ」

 猫は見つかりそうにない。
 君たちはお礼を言ってその家をあとにした。
 

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